だれかの散文

2017.8.7

第16回:いつか、飛島ロックフェスに


今日の原稿のお供は“NANJO da BE”。ナンジョダビーと書いてナンジョダベと呼ばせるこちらは南陽市にある『萬菊屋』さんの最中風クッキー。都内のデパートでも時々売られていて見つけたら必ず買う大好きなお菓子(手土産にもピッタリ)!少しづつかじろうと心に決めても、一口頬張ると口中に広がるアーモンドバターの香りとサクサク食感に誘われ、終わりなき旅に出たかのよう一気に食べ進み、結果12秒ほどで完食。「うっそー!?」と思った方、ぜひ一度ご賞味いただけたら!12秒は言い過ぎだとして、絶対30秒で食べ切ってしまう喜びと悲しみ、味わえます。

 

10年ぶりに“フジロックフェスティバル”へ行ってきました。今回は3日間ある中の2日目にお友達の小沢健二君が出演するとのことで、去年のライブも行けなかったし、新曲をライブで聴いてみたいし!と意気揚々向かうと・・会場は雨。そう、苗場スキー場で行われるこのフェスは山の天気が変わりやすいのも手伝って、必ず雨の装備が必要とされるイメージ。レインコートから長靴などを準備し、いつ雨が降ろうとそれをも演出だと全てを受け入れ楽しむグッズを手に出発、そして会場に到着したら計画してきたライブをいかに効率的に満喫するか・・そんなことは当たり前のように分かっていたはずなのに、その日の私は雨のこと以上に無事に会場へ着いた喜びにより(直前で私が運転して行くことになり、そんな距離を一人で運転したことがなかったので不安でいっぱいだった)、なんだって大丈夫!出来る!さあ、会場へ出発だ!的な勢いで、山の雨なのにまさかのスニーカーをチョイス。先に会場入りしている友達から「ずっと雨だし、絶対長靴!」とか「俺はこの脱げないサンダルで」と足が汚れても洗い流す方法の夫が隣にいるのに、しかも車の中には長靴もサンダルも入っているのに、どこから来たその自信?なぜに人の意見に耳を傾けなかった、私。

 

雨降って地固まるってことわざなかったでしたっけ?

ニュルニュル滑る泥アトラクションは永遠に・・薄いと見えた水たまりは闇のように深く・・砂利道の2歩先、また泥道ぬかよろこびマジック。鎧と信じていたレインコートまで雨を吸収する人(生地)の良さ。

期待と裏切りを何度も勝手に繰り返した結果、楽しみにしていた小沢君のライブやコーネリアスのパフォーマンスはどちらも最高に素晴らしくて、ここまで来て良かったなあと心から思っているのだけど、悔しいかな思い出全てがスニーカーに持って行かれ、10年ぶりに来たフジロックの醍醐味である会場を移動してライブを味わう!が全然叶わず。

隣のステージの盛り上がりは気になる!向こうの島の出来事は知りたい!ふしぎを覗き見したい!

でもそれらを繋ぐ道が・・準備が・・。

 

何も知らずに出向くのも新鮮で多くの発見を味わえる一方、

少しの知識を入れておくことでその時間がもっと濃密に有意義に膨らむ結果になるのならば、その選択もアリなのかなと思わせられる出来事でした。

 

今回、言いたかったのは

飛島にいつか行ってみたいと酒田に行くたびに思っていたので、『gatta!』8月号は私にとってありがたく、勉強になりました!ということ。そしてフジロックフェスと飛島がたくさんの緑と岩に囲まれた、まさにROCKな場所だとつながった奇跡。

 

土俵際でなんとか本紙に擦り寄るパターン、“ZURUI be NA”。


加藤 紀子

プロフィール:

加藤紀子

92年に歌手デビュー。歌番組やバラエティー番組、ラジオなど幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。現在は、東海テレビ「スイッチ!」、NHK-FM「トーキング ウィズ 松尾堂」にレギュラー出演など幅広く活躍中。

加藤紀子ブログ「加藤によだれ」
http://ameblo.jp/katonoriko/

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