だれかの散文

2017.9.30

第18回:私の中で編まれた縄文


二代目鍋太郎の勇姿を近くで味わいたかった!河原でハフハフ言ってみたかった!ロケ以外で芋煮やったことがない!これを経験せずして「山形好きだ!」と大声で言っていいのか!

そろそろ山形の美味しいラーメンも食べたいし温泉も入りたいしフルーツだって美味しい季節到来だし、もちろん芋煮をみんなでワイワイやってみたいし(ほぼ何かを食べたいがメインで失礼)、虎視眈々と遊びに行くチャンスを狙っているものの、何せ時間がない!毎週水曜名古屋のテレビ生放送、ラジオの収録、「ナイナイのお見合い大作戦」のロケがあって(10月23日放送です!)、畑行って、エッセイ書いて、ロングブレスで体幹トレーニングやって、

今年爆発的に育ったハラペーニョを使って、ピクルスやタバスコ、ハラペーニョ味噌を作ったり、おせち料理に使えるよう白たまり醤油を仕込んで・・

 

あれ、書き出すとそんなに忙しくないですね、何だか。むしろ時間に余裕がたくさんありそうな雰囲気。

いやいや他にもなんかあったはず・・頭をフル回転して思い出してみたら、そうでしたそうでした、10月4日から毎週水曜夜9時30分〜全8回にわたって(9回目は総集編)NHK Eテレで放送される“趣味どきっ!家で楽しむ私のカフェスタイル”という番組に出演することになりました!インテリアスタイリストの石井佳苗さんにイスやテーブルの揃え方、グリーンの遊ばせ方、照明の使い方、何なら自分で作っちゃいましょう!なDIYなどを幅広く教えていただく内容で「そんなオシャレはお店だからできるんでしょ!」「センスないと無理じゃん!」なんて始まる前にはいくばくかのよこしまな思いを持ったりしていましたが、いざロケが始まるとこれが断然楽しい!自分で作れるって面白い!電動ドリルもっと打ちたい!

「快感・・」薬師丸ひろ子さんの気持ち(映画『セーラー服と機関銃』のセリフ)が分かるような気がしました。

 

70年代、南米を中心に流行ったと言われる“マクラメ”を学ぶ回があります。“エダマメ”なら育てたことはあるもののなんですか、“マクラメ”って?石井さんにお話を聞くと、数本のロープを編んで作る装飾アクセサリーで、最近ではそこに鉢植えを載せたり壁に飾ったり、なんならアクセサリーとして身につけたりするのが流行っているのだそう。

「では、やってみますか」カメラ数台に囲まれた中で聞いたばかりの方法でロープを編む私。

「この先を輪にして、そこに右のロープを差し込んでからねじって・・」早くも頭の中がよじれていく音が聞こえます。さっき入れたはずのロープがなぜか戻ってきています。「ああ・・私は手先が不器用だったんだ、信じられないぐらい裁縫手芸のセンスがなかったんだ、でもやりきらないとこのコーナー終わらない、ロケ時間が延びるだけだ・・」

私を睨む若いディレクターさんの応援のおかげか、なんとかテレビに映しても大丈夫な範囲で編み終えることができたものの、あまりの出来なさっぷりが悔しく、指が覚えているうちに復習してマクラメを暮らしに取り入れよう!と、数日後ネットでロープを検索してみたら、まさかのもう編まれたマクラメが山のように売ってた!!自分で編まなくてもいいシステム出来てた!

結局完成品買っちゃうのか、私!!

 

縄文時代の人は糸を作る技術を持っていたと『gatta!』10月号で知りました。その糸を駆使して衣服を作っていたと学びました。きっとその衣服には編んで結んでのデザインもされていたことかと思います。

笑うんだろうな、私のマクラメの仕上がりを見たら。

吹き出しちゃうんだろうな、「下手だなあ」なんて。

 

『gatta!』10月号のテーマ「やまがたと縄文人」を手にして

何を書こうかとここ数週間悩んだ結果、結局縄文人から浮かぶ『縄』」とマクラメのロープ、すなわち『縄』が頭の中で固く結びついてしまいまして、このようなお話になりました。

ミュージシャンのレキシさんの曲「狩りから稲作へ」(歌詞に何度も縄文という言葉が出てくるいとうせいこうさん作詞の名曲)と悩んだのですが・・

どっちもどっちでしたかね?

 

今なお歴史の足跡が残る山形は、食べ物以外でも本当に様々充実している土地だなあ・・と改めて感心するとともに、

やっぱり早く山形行きたい!

つくづくそう思うわけです。


加藤 紀子

プロフィール:

加藤紀子

92年に歌手デビュー。歌番組やバラエティー番組、ラジオなど幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。現在は、東海テレビ「スイッチ!」、NHK-FM「トーキング ウィズ 松尾堂」にレギュラー出演など幅広く活躍中。

加藤紀子ブログ「加藤によだれ」
http://ameblo.jp/katonoriko/

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