表紙の小さな物語
さくらんぼの収穫が最盛期を迎えた6月下旬、天童市に住む大瀧さんと子どもたちが、おじいちゃんの佐藤さんが収穫作業中のさくらんぼ畑へ。前日までに「佐藤錦」の収穫が終わり、今日は「紅秀峰」の出荷解禁日。おじいちゃんの仕事にも熱が入る。「佐藤錦」より果実の色味が濃赤で、黒味がかったころが「紅秀峰」の食べごろと教えてくれた。
おかあさんと2人の子ども達は、収穫されたさくらんぼの箱詰め作業をお手伝い。と、その前に、おじいちゃんの仕事の邪魔にならないようにさくらんぼ摘みを初体験。「ちぇっと食べでみろ」と、おじいちゃんから促され、子どもたちは摘みたてのさくらんぼをぱくり。やっぱり朝とれたさくらんぼは、いつもよりいっそう甘みがあって美味しいもの。初夏の日差しが差し込む果樹畑に家族の笑い声が響く。
妹に摘み方の見本を見せてくれる結芽さんと、お姉ちゃんよりも大っきい籠を腰につけ、ちょこちょこと後を追う日菜さん。うんと背伸びしてやっと届いた小枝だったが、力が入って折れてしまった。「あど手伝い終わっていいはぁ、ありがどさま」と苦笑いのおじいちゃん。仲良し姉妹のお手伝いに賑わうひと時だった。

おじいちゃんに教えてもらいながら、さくらんぼ摘みの初体験!お姉ちゃんはどれくらい摘んだかなぁ?

そこの大っきいのわたしが摘みたい〜、と日菜さん。

わたしもお姉ちゃんみたいにできるもん!とハシゴに登りはじめた日菜さん。

ぐんぐん登る。大丈夫?無理しないでね!と結芽さん。

あっ!これも食べごろだね。摘み方にも少し慣れてきた。

次はどこの木にしようかな?だんだんとカゴが重くなってきたね〜。

いっぱいとれたよ〜!やっぱりお姉ちゃんの方が多いなぁ、と日菜さん。

表紙モデル:大瀧結芽さん(6歳)、日菜さん(3歳)
東根市六田
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