表紙の小さな物語

2018.12.19

仙山線で、晩秋の山寺へもみじ狩り

2019年1月号(171号)表紙

今年の秋に幼稚園の遠足で山寺にもみじ狩りに来たという慶太君。テレビのヒーローキャラが大好きで、幼稚園ではピアニカを練習中という元気な男の子だ。この日は仙山線に乗ってお母さんとふたりで、今年2度目の山寺散策に。山形や仙台の双方面から訪れる観光客で賑わう週末の山寺駅だが、行き交う人の流れのなかには、生活の足として利用している地元民の姿も少なくない。前日に降った初雪はあらかた消えていたが、遠方の山はうっすら雪をかぶり、手前の紅葉との美しいコントラストをたたえている。慶太君もアウターを重ね着した冬の出で立ちだ。

 

駅前から山門方面を目指して歩くと、山寺駅と門前町を結ぶ朱色の「山寺宝珠橋」が見えてきた。1970年以前に懸かっていた先代の橋は「高橋」と呼ばれ、この世とあの世を結ぶ懸け橋であり、高い所に居る神様が降りてきて橋を行き来するという意味があったとの逸話も残っている。

 

門前町や橋周辺にある其処彼処の売店では名物の「玉こん」が売られており、煮詰められた鍋から立ち昇る湯気と香りが温もりを感じさせる。慶太君も玉こんは大好きということで、さっそく行列に並ぶことに。店頭に立つおじさんが慣れた手つきで串をさして手渡してくれた。「からし付き」はもう少し大きくなってからね。さぁ、玉こん片手にいざ山寺を散策だ。お母さんを先導するように橋をわたり、観光客で賑わう門前町の通りに合流するふたり。仕事で来れなかったお父さんに、お土産話しを忘れないでね。

 

記念写真を撮る観光客と、通勤通学の地元民が行き交う山寺駅前。

 

人懐っこい笑顔で元気に挨拶してくれた慶太くん。

 

「さっと10分くらい煮染めたのが一番うまいんだよ」売店のおじさんから、出来立ての玉こんを受け取る。

 

玉こんを頬張って、さあ温まってきたぞー

 

鮮やかな朱色の「山寺宝珠橋」で。後ろに見えるのが、仙山線の 青い陸橋とうっすら雪化粧した面白山。

 

 

2019年1月号(171号)山寺と紅花文化
表紙モデル:佐藤慶太くん(5歳)
山形県山形市山寺

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