表紙の小さな物語
ご家族が営む和食料理店。中庭からやわらかな陽が射し込む炉端で、末っ子の楓乃音ちゃんに「飛び出す絵本」を読み聞かせしているのは、お姉さんの陽菜乃さんと、希乃花さん。「二人とも家事を手伝ってくれて、楓乃音の面倒もよく見てくれるので、とっても助かっています。心強いですよ」とは、お母さん。厨房で料理の仕込みをするお父さんは、仲良く過ごす三姉妹を、時折厨房のほうから目を向けては微笑んでいた。
道端にも小さな草花が咲き始め、日毎に暖かくなっている。絵本を読んだあとは、一歳になった楓乃音ちゃんがすこし歩けるようになってきたので、家周辺の小路をみんなで手をつないで散歩して見ることに。でも、歩きはじめてもすぐに、楓乃音ちゃんは抱っこしてとお姉さんたちに抱きついて、そしてまた少し歩く。ほのぼのとした時間。

大きな炉端で「飛び出す絵本」を読む三姉妹。

面倒見が良い二人のお姉ちゃん。

小性町の小路に春の陽が射し込む。

昭和風情漂う飲食店街の入り口でちょっと休憩。

表紙モデル:酒井陽菜乃さん(11歳)、希乃花さん(7歳)、楓乃音さん(1歳)
山形市小性町
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