表紙の小さな物語

2020.6.18

初夏の草花に囲まれて。那奈ちゃん、里奈ちゃん姉妹。

2020年7月号(189号)表紙


天童市泉本町にあるフラワーショップ。5月に移転オープンしたばかりの『spica』が今回の撮影地だ。初夏の風が吹く絶好の撮影日和に、軒先に並んだ色とりどりの花やみずみずしい樹木たちが、太陽光を浴びてうれしそうに出迎えてくれた。
色や形、香りも、一つひとつみんな違う花たちに刺激されたのか、コロコロと明るい声でおしゃべりを始めた那奈ちゃんと里奈ちゃん。初めてきた場所に物怖じしないどころか、ちょっと興奮気味の様子。楽しすぎてついカメラのフレームからはみ出しちゃうので、そっと魔法のアイテムを渡してみた。

 

 

「ねぇこの葉っぱ、みてー。なんの葉っぱか知ってる?」
「わぁちょうだーい、ちょうだい」
小枝や草木、ときにはありふれた路上の花だって、撮影には重要な小道具になる。
「コアラさんが大好きな葉っぱなんだよ」
「コアラさんが食べるの?」
「そうそう」
里奈ちゃんに渡したのはユーカリの葉。清涼感のある香りを放つので、気分をリフレッシュする効果や集中力を高める効果もあるのだとか。
「葉っぱ、丸いね」「ほんとだ丸いね」
「触ってみて。どう?」
「つるつるしてる!」
銀灰色やブルーグリーンとも表現される丸い葉。クラシカルなその色合いはブーケやアレンジメントの主役たちに寄り添い、落ち着きと風合いを醸し出してくれる。
ユーカリの葉にふたりの好奇心が傾いている隙にパシャリ。ワンピースを揺らしていた風が凪ぎ、柔らかな自然光が降り注いだ一瞬の出来事だった。
里奈ちゃんが最後まで手放さなかったユーカリの葉。あのあとどうなったかな。

 

2020年7月号(189号)和ハーブのおかげ
那奈ちゃん(5歳)、里奈ちゃん(2歳)
山形県天童市

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