だれかの散文

2017.3.6

第11回:山形という舞台で踊らされるの巻


年末、ラジオ番組の生放送へゲストで呼んで頂きました。スタジオの前のスペースでメインパーソナリティーの方、制作スタッフさんが打ち合わせをしてらっしゃったので、終わったあたりでご挨拶を・・と目立たぬよう邪魔をしないよう静かに座っていると、作家さんらしき方が「今日のゲストは加藤紀子さんです。加藤さんは現在趣味で畑をしてらっしゃったり、地元三重県、鈴鹿、そしてなぜか山形と3つの観光大使をしてらっしゃいます。でも多分、一番詳しいのは鈴鹿より山形っぽいので、この辺触れてみてください!」的な私の取説が聞こえてきました。

 

「!!!」

立ち上がっていました。挨拶するよりも先に立ち上がってました。なんでバレてた??どこでバレた??

知らないところで好きが漏れてるってなんだか恥ずかしい。

 

今年も長井にある農家レストラン「なごみ庵」さんで味噌を仕込ませていただきました。3年目と言えど大豆と麹と塩のバランス計算は未だ全部、女将の菅野さんに任せっきりで(こうして敢えて覚えないことでまた来年も行って教えてもらう作戦)ヘラヘラ笑って混ぜてこねて「出来たー!」と喜んだ後は仲間と温泉。

 

その温泉、山形人がいればいるほど皆が持つ温泉カードは数知れず。あのエリアが近いだとかこの時間は混んでるだとか料金が値上がりしただとか露天が広くて気持ちいいだとか、それぞれのおすすめポイントが無数にあり、「だからどうするんだっけ?どこ行くことにするんだっけ?」と意見がありすぎてしばし悩む結果になるのだけど、それは間違いなく「最高な気分で温泉を楽しんでほしい!」とゲストを想う気持ちしかなくて、こういう優しさが温泉以上に染みて癒されるんです、山形。

(この流れはラーメン屋さんとお蕎麦屋さんでもよくあります)

 

「知ってますか、ここ!」と連れて行ってもらったのは『ケンランド』というリネン素材を扱うニットブランドのお店。案内されたところは工場のような倉庫のような、一見では絶対に入れなさそうな雰囲気ではあるものの、一歩中に入るとやわらかな肌触りと丁寧な作業で作られたアイテムが所狭しとずらり。中でもオススメしてもらったのが手ぬぐいほどのサイズのリネンタオル。「きっちり水分を吸い取ってくれるし乾くのも早いし、僕もずっと使ってます」との説明を頂き、ならばと購入し、せっかくだからと再び温泉に行って使ってみたら最高の吸収力!「吸い取ってます!」みたいな気合いではなく「吸いますね、水分」風な寄り添い方。

 

『バスタオル 持たずに行こう 山形へ』

 

松尾芭蕉先生ならもっとひねった句を詠まれただろうなあ。

 

『gatta』3月号のテーマは「活躍の舞台はYAMAGATA」でした。

役者(住んでる人)もお客さん(旅人)もセット(美味しいものや素晴らしい景色と四季)がいろんなテーマでいつだって楽しめるなんて最高の舞台!

 

そんな訳で私も時々「やまがた特命観光 つや姫大使」として山形という舞台の上で遊んでいる訳ですが、つい先日発表された新しいキャスト「雪若丸(新品種米)」が新たに登場。

また優しそうな役者が現れたってもんだ!挨拶しなきゃです!!


加藤 紀子

プロフィール:

加藤紀子

92年に歌手デビュー。歌番組やバラエティー番組、ラジオなど幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。現在は、東海テレビ「スイッチ!」、NHK-FM「トーキング ウィズ 松尾堂」にレギュラー出演など幅広く活躍中。

加藤紀子ブログ「加藤によだれ」
http://ameblo.jp/katonoriko/

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