だれかの散文

加藤紀子@山形

2016.5.9

第1回:山形に恋して


多分私は山形に恋をしているんだと思う。

 

生まれた訳でも育った訳でもない言わば「縁もゆかりもなかった」山形に通ううち、「ここはどこを訪れても染み入るように自分の中に響いて来るぞ」そんなふうに思うようになりました。そしてそれを確認するべく次の町へ移動をするとそこでもまた「うん、なんだか和むぞ、好きかもなあ」。いつしか思いは確かなものとなり、時間を見つけては山形へ遊びに行く口実を探し、新しい出会いに想いを馳せるようになりました。

 

こんにちは、加藤紀子です。今回からいろいろと私の好きな山形を書かせていただく事になりました。というのも2014年、15年の2年にわたり山形放送「やまがた発 旅の見聞録」という番組のリポーターとして県内ほぼ全部の街にお邪魔して山形の文化や歴史、習わし、食習慣、方言、人…これまで知らなかったたくさんの魅力に触れさせて頂く機会を頂きました。それまで私の中の山形といえば、「あき竹城さん!」とか「んだ!だべ!」とか「米沢牛!さくらんぼ!」などピンポイントの薄い情報しか持っておらず、人が何をして暮らし、何を作り何を食べ… 全然知るチャンスはありませんでした。

 

そしていざ山形へと向かい、まず最初驚いたのは東京から近い!でした。

 

新幹線に乗りこんで食事をし読書をし一眠りしている3時間ちょっとで山形駅に到着だなんて、もしくは羽田→庄内間のフライトなら40分だなんてどうして遠いイメージを持っていたのでしょう(最初の旅が東京→新庄間なら印象は変わっていたかも知れないけど)。

 

次に夏の山形は暑い!これにも驚きでした。どうしても冬の豪雪映像が頭に浮かび、だとしたら夏は涼しく心地良いんだろうなあ・・と思いきや、「盆地なんで暑いんですよ!」ってどうして誰も教えてくれなかったのですか!冷やしラーメン、冷やしシャンプー、酢だまり氷を求める程暑いじゃないですかと更なるびっくり。と言いながらも「山形は4つの地域にわける事が出来るので、その地域それぞれにまた気温も言葉も食も違います!」って簡単には掴ませてくれないのが山形!とにかく新鮮な驚きばかりを味わいました。

 

海外渡航国36カ国、フランス生活2年、そして今現在も日本全国日々飛び回っている私が心からガッツリ惹かれている山形はどこの場所とも違う大きな魅力の詰まったところなのです。

 

こうして想いを綴っているとすぐにでも行きたくなってしまう山形、「あっ、こんな所で山形発見!」とか「あっ、これも山形だ!」とあちこちで発見する山形の豊富さを感じられるエッセイにしていきたいなぁとの思いからこのコラムタイトルをつけました。ぜひお付き合い頂けたら嬉しいです。


加藤 紀子

プロフィール:

加藤紀子

92年に歌手デビュー。歌番組やバラエティー番組、ラジオなど幅広いメディアで大活躍するさなか、2000年より芸能界を休業し、パリへ語学留学。2002年に帰国し、芸能活動を再開。現在は、東海テレビ「スイッチ!」、NHK-FM「トーキング ウィズ 松尾堂」にレギュラー出演など幅広く活躍中。

加藤紀子ブログ「加藤によだれ」
http://ameblo.jp/katonoriko/

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