特集の傍流

2021.10.21

その道のプロに学ぶ、エナジーな食べ物の取り入れかた。

2021年11月号(205号)山形式エナジーフード
Green☆cafe KIKIRARA:三浦宏美さん
山形県山形市

高血圧の改善・糖尿病予防になるルチンが豊富な「むきそば」、食物繊維が摂れる「きな粉」、皮や種の部分まで栄養が凝縮された「ドライフルーツ」、植物性タンパク質が多く含まれる「お麩」、「落花生」には生活習慣病を予防する効果のあるオレイン酸が、「米麹」には身体を維持するビタミンB群が含まれる。これらの食材は美食県といえる山形ゆかりのスーパー&エナジーフードだ。

江戸時代、北国一の湊町であった酒田では関西から「むきそば 」が伝わり、内陸部ではお麩が貴重なタンパク源として肉の代わりに重宝された。薄皮まで美味しい金山町産の落花生「ビーナッツ」は、金山町・山形大学・でん六が2018年から始めた地域農業振興プロジェクトから誕生。果樹王国だからこそドライフルーツ のクオリティも高く、米どころだからこそ麹は身近でもある。山形で古くから親しまれてきた味や新たに生まれた味が、じつは私たちに健康をもたらしてくれていたのだ。

 

自分の身体を慈しむ「プラントベース」の心がけ

健康に良い食材を知ったならば、その栄養素を最大限に身体へ摂りこみたい。そこでプラントベースプロデュース資格を持つ三浦宏美さんにお話を伺った。

プラントベースとは、植物由来の食事を中心とした食生活のこと。宗教や動物愛護の観点から動物性食品を一切排除するヴィーガンと似たように思われがちだが、その概念は異なる。プラントベースは健康増進や疾病予防など身体的な目標から、動物性より植物性食品を摂取しようとする試みであり、そもそもの動機が違っている。三浦さんは「米なら玄米、パンやパスタなら全粒粉、タンパク質は豆類とナッツから摂るのが理想的です。絶対ではなくなるべく、というのがプラントベースの考えかた」と教えてくれた。

 

今回はgatta!のためにオリジナルレシピを三浦さんより考案していただいた。サラダに使った根菜類は秋〜冬が旬。「噛むチカラもつけたいのであえて大きく乱切りに」とのこと。

 

根菜のごちそう和風サラダが完成。仕上げにお麩のクルトンをトッピング。

 

ニンジンスムージーはビタミンづくし。ニンジンの皮には免疫力を高めるβカロテン(ビタミンA)が、リンゴにはビタミンCが含まれる。

 

三浦さんのオススメ野菜は、ケール&ビーツ。ケールは青汁にも使われるスーパーフードで、含まれるビタミンCはキャベツの約2倍、カルシウムは約5倍。(可食部100g当たり)ビーツはビタミンB群の一種で、「造血のビタミン」ともいわれる葉酸を特に多く含む。

 

辛い経験も野菜愛で乗り越えた人

「葉物野菜はちぎるとドレッシングの味が馴染みやすくなり、野菜の皮には一番栄養が含まれるので皮ごと調理がオススメ。私、子どもの頃はニンジンを丸かじりしていたくらい野菜が大好きなんです」と溢れる野菜愛を語る三浦さん。そんな彼女は、以前大病を患い余命2年と宣告された過去を持つ。入院期間は、自身の健康的な身体づくりも含めて、栄養学を勉強し直した。サラダ&スーパーフード専門店を始めたきっかけも「ほかの人に私のような痛みを味わせたくないんです」と話す。だからこそ「人間の身体は食べ物でできている」ということを、自身の武器である知識を携えて、サラダやスーパーフードとともに発信し続けているのだ。

 

三浦さんのお店『Green☆cafe KIKIRARA』はテイクアウト専門店。ケールやビーツ、パプリカを使ったスムージーが味わえる。

 

ケールがふんだんに味わえる人気メニューのサラダ2種。左)タンパク質豊富なブラウンライスサラダ。右)アボカド・チーズ・エビ・生ハムをトッピングしたミラノサラダ。

 

山形市の器専門店『せと藤』のレンタルキッチンスペース「MESARA」に毎週土曜出店中。最新情報はインスタグラムをチェック。

 

Green☆cafe KIKIRARA)山形県山形市諏訪町1丁目1-58

営業時間/11:30〜18:00(毎週土曜)

instagram /@hirohiroasobo

2021年11月号(205号)
山形式エナジーフード

この記事の電子版ブックを読む

関連記事

上へ