特集の傍流
醸造家:加藤克明さん
山形県天童市
ブルワリー名は、「醸造する」のブリューイングと、「研究室」を意味するラボラトリーを組み合わせた造語。108は、立ち上げた醸造家の加藤克明さんと縁のある居酒屋の名前から取り、煩悩の数と同じ108種類のテイストづくりを目指すという意味も込めている。『将棋むら天童タワー』内に醸造所を構え、今年の2月22日で2周年を迎えた。「コロナ禍で予定通りいかなかったことも多いが、その分、研究を重ねクオリティを高められた」と加藤さんは振り返る。

平日は県内の外資系企業で働く加藤さん。奥様の佐織さんと支え合いながら2足のわらじを履く生活を楽しんでいる。

ビールの攪拌作業。ビールコンペ「インターナショナル・ビアカップ」でカテゴリーチャンピオンを受賞するなど高い評価も得ている。ビールは『将棋むら天童タワー』、産直店『サン・ピュア』などで購入可能。
ビールはこれまでに12種類を醸造。さくらんぼをはじめ、紅花や尾花沢産のメイプルシロップなど、山形の特産品を原料に使用することが多い。「醸造過程で出る麦芽粕は果樹園で堆肥にしてもらう取り組みも進めています。これまでは県内の活動が中心でしたが、今後は徐々に県外にも輪を広げていきたいです」。山形の魅力をボトルに詰め、県内外へ発信していく『ブリューラボ・トウハチ』のこれからに注目したい。

商品には1〜108をナンバリングしているが、テイストにちなんだ数字のため発表順というわけではない。中央の「#074 La France~Midagunashi~」は副原料にラ・フランスを使い、フルーティーな味わい。価格は販売店により異なるが950円前後。(330ml、ヴァイツェン、ALC.3%)
ブリューラボ・トウハチ)山形県天童市久野本1273-2
TEL 023-653-3222(将棋むら)

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