特集の傍流

2017.2.15

たくさんの人が支えてくれる、ここ山形が、自分の場所。

2017年3月号(149号)活躍の舞台はYAMAGATA。
cafe HIMALAYA(カフェ ヒマラヤ)シェフ プラディプ・マナンダールさん
cafe HIMALAYA(カフェ ヒマラヤ)(山形市)

ネパール料理と聞いて、思い浮かべるのはどんな料理だろう。聞きかじった予備知識をもとに味の想像をしていると、親しみやすいシェフが自慢の料理で迎えてくれた。

 

自国の料理が、山形にいる様々な人を結んでいます。

店に入った途端に食欲をそそるスパイスの香りが鼻腔をくすぐり、異国情緒あふれる音楽が自然と気分を高揚させる。ネパール出身のプラディプ・マナンダールさんが営む「cafe HIMALAYA(カフェ ヒマラヤ)」(山形市七日町)は、本格的なネパール料理を楽しめることで人気の店だ。
ネパールはインド、中国、チベットの文化を多く取り込んでいるため、料理にもそれが表れている。もちろんネパールオリジナルの料理もあるが、周囲の国の食べ物の影響を受け、それをネパール風にアレンジしたものが多い。

 

料理は10種ものスパイスをブレンドして作る。一番人気はチキンカレー(辛さは4段階から選択可)。ルーはさらっとした感じで食べやすい。他にもナン、ちゃうめん(ネパール風やきそば)などメニューはバラエティ豊富。

料理は10種ものスパイスをブレンドして作る。一番人気はチキンカレー(辛さは4段階から選択可)。ルーはさらっとした感じで食べやすい。他にもナン、ちゃうめん(ネパール風やきそば)などメニューはバラエティ豊富。

 

ネパールのお酒も、定番から珍しいものまで幅広く揃える。

ネパールのお酒も、定番から珍しいものまで幅広く揃える。

 

故郷の実家が喫茶店だったというプラディプさんは、知人をきっかけに来日した後も、「いつかは自分の店を」と東京の飲食店で経験を重ね、結婚を機に山形へ。山形を最初に訪れたのは9月の時で、涼しくてとても過ごしやすい印象を受けたという。
山形に来て12年目になり、この地で店を開き今年で7年目となる間には、実に様々なことがあった。

 

アットホームな雰囲気の店内。

アットホームな雰囲気の店内。

 

2015年のネパール地震発生時には、知り合いの外国人の方々が次々と故郷に帰っていく中、ネパールの家族からも「帰ってこないか」と言われたという。

 

img_bo_149_2169

 

「でも、ここで自分の場所を見つけて頑張ろうとしていたときだったので、こういう大変な時こそ、日本で頑張って料理をしなきゃいけないなと。その時は凄く大変だったけど、やっぱり日本に残って頑張ってよかったなって。それは来てくれるお客さんや、仲間や友達のお陰でもあります。山形の人は温かい」。

山形は人が優しくて友達を作りやすいといい、ご自身もアウトドアも好きで芋煮会などにもよく出掛けているという。
また「カフェ ヒマラヤ」は、地元民のみならず、様々な外国人が気軽に集う場所でもある。ライブやカレーバイキング、店外でも花見やバーベキューなど多数のイベントを開催しており、プラディプさんの人柄を慕って、今日も多くのファンが訪れている。
「今後も店を続けながら皆さんとの信頼関係を深めていきたいし、これからもいろんなイベントを考えています。山形も大好きだし、やっぱりずっと長くいたいのもあるし、元気で頑張っていきたいと思います」。言葉から漂う誠実さも、何度も足を運びたくなる理由に違いない。

関連記事

上へ