特集の傍流

2018.7.5

ご先祖供養も終活も、選べる時代だからこそ向き合いたい。

2018年8月号(166号)大人の社会科見学。
株式会社ナイガイ 代表取締役社長 米本泰さん、メモリアル事業部営業 結城嵩文さん
山形県山形市

ライフスタイルの多様化から、私たちを取り巻く環境は刻々と変化している。それは「供養」についても例外ではない。住宅事情や家族構成の変化にともない、そのスタイルは現代に生きる人たちの価値観を反映させたものへと変わってきている。

 

墓石専門店の経験を生かした、終活の提案。

 昭和42年の創業以来、原料となる石材の仕入れから、設計、切断、加工、研磨に至るまで、伝統に裏付けられた高い技術力で高品質な商品を送り出してきた株式会社ナイガイ。墓石の区画サイズや要望など、ニーズに沿った商品を販売店に卸販売している墓石専門店だ。
そんな「一休さんのナイガイ」で親しまれてきたナイガイは、「終活設計NAIGAI」として生まれ変わり、エンディングプランの作成から、お墓、仏壇、樹木葬、期限付き墓、霊園、墓地、納骨堂、宇宙葬、お墓の引っ越し、お寺のことなど、終活や供養に関するあらゆることを幅広くサポートする事業を開始。東北初の終活カフェ「Cafe’ SHI:KI」もオープンさせた。楽しく気軽に学べるきっかけづくりや環境づくりにも積極的で、マルシェやイベントも開催している。

 

終活カフェ「Cafe’ SHI:KI」外観。

 

カフェは誰もが利用できるオープンスペースで、終活に興味を持つ人が、気軽に立ち寄って相談できる場になっている。墓石専門店の経験を生かし、終活と関わりの深いお墓や供養についても、よりわかりやすく提案できるのが強みだ。

 

カフェ店内。

ひと口に「終活」といっても、その内容は多岐にわたり、必要な準備も人それぞれ。「それらすべての需要に応えていくことが、これからの我々には必要なのだと思います」と、代表取締役社長の米本さんは語る。

 

「終活という大きな窓口を設けたことで、墓石の本当の需要に応えられるようになっています」と米本さん。

 

「お墓の引っ越し、墓じまいのニーズが高まっていることもあり、相談の件数は増えています」と米本さんは語る。無料で相談でき、30代といった働き盛りの若い世代も足を運ぶとか。自社霊園を完備し介護施設とも連携していることなどから、多角的なアプローチで日々顧客の想いをカタチにするサポートに従事している。
せっかくなので、その実際の仕事の様子を見学させていただくことに。今回は、メモリアル事業部で営業と終活カウンセラーを担当している、結城嵩文さんのとある1日に密着した。

 

営業職に興味があり、自身も墓石を購入した経験から、感謝されるやりがいのある仕事だと感じて入社を決意したという結城さん。

 

9:00)まず行うのは終活カフェ「Cafe’SHI:KI」の清掃。11時の開店に向けて、お客様を気持ちよく迎える準備をする。

 

11:00)SNSでの情報発信、お客様情報の確認を行う。墓石の購入が決まるとCADでその図面を作り、見積もりを出す。

 

13:00)寺院に関わる手続きや相談に応じる。改葬や寺変えの手続きや打ち合わせだけでなく、関連企業の相談窓口として、寺という建物自体の修繕にも対応している。

 

14:00)カフェの接客と終活相談の対応。「自分優先で話すことは決してしません。それぞれが求めていることを丁寧に汲み取り、中立的な立場で、しっかりと解決策を探すことを心がけています」と結城さん。

 

15:00)店内では仏壇や仏具、手元供養関連商品の展示と販売を行っているので、適宜対応する。

 

16:00)墓石の購入を希望するお客様を展示場に案内し説明。希望に添うデザインや素材の提案を行う。

 

17:00)スタッフとのミーティングを行う。雑談のような雰囲気でその日を振り返ったり、報告をしたりする。仕事を円滑にする大切な時間でもある。

 

終活、まずは知ることからはじめよう。

「終活」という言葉が目新しいものではなくなったものの、何をする必要があるのか分からないという人が多いのも現状だ。カフェの併設は、終活に興味を持つ人へ、もっと日常的に考える場を提供したいという思いも込められている。
「〝その時〟に慌てるのではなく、なるべく早い段階で様々な情報や選択肢に触れていただきたいですね」と社長の米本さんは結んでくれた。

 

 

株式会社ナイガイ(メモリアル事業部)
山形県山形市城西町5-35-1
TEL.023-646-1919

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