特集の傍流
山形に新しいアートとの関わりが生まれて6年、街の表情はオモシロく変わっています。
山形県山形市
2014年にはじめて開かれた、みちのおくの芸術祭「山形ビエンナーレ」。丸ごと1ヶ月を使って山形の街にさまざまな仕掛けを施し、ハード面でもソフト面でもアーティスティックに染めてしまおうという2年に一度のお祭りだ。
世界で活躍するアーティストや作家たちが集中して来県したり、山形にいながらにして〝本物〟に触れたりする機会が持てるのも魅力のひとつ。今年は総合プロデューサーに、日本屈指のアートディレクターで東北芸術工科大学学長でもある中山ダイスケ氏が、芸術監督には山形市出身のアーティストで絵本作家の荒井良二氏が就任し、企画展やトークショー、音楽、パフォーマンスなどといった、クリエイティブな世界が繰り広げられる。
山形の街を舞台に、アートイベント目白押し。
すでに動いている街の表情を覗いてみよう。
「山形ビエンナーレ」の開催や、それを主宰する東北芸術工科大学の多角的な活動が刺激となって、山形の街の表情は変わってきている。今回の特集で紹介するのは、そんな街や人びとの動きだ。芸術、アート、クリエイティブといった創造世界は、観た人や体験した人の心のスイッチを押し、気づきをくれる。その気づきが後押しとなって、街じゅうに散りばめられたアート的なエッセンスはあちこちで輝きはじめている。その一粒ひと粒が、どんな風に私たちの暮らしに愉しさをもたらしてくれるのか、3回目となる「山形ビエンナーレ2018」の開催を前に、誌上散策してみたい。
2018年9月号特集「山形の芸術祭」。特集のレポートは順次更新していきます。お楽しみに。
(TOP画像は、2年前の「山形ビエンナーレ2016」のクロージングイベントの様子。詳しくは次の記事にて。
画像提供/東北芸術工科大学)
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