特集の傍流
山形県健康福祉部健康づくり推進課 課長補佐・原田まりこさん、健康栄養主査・梅津昭子さん
山形県山形市
山形県が米沢栄養大学や販売業者と連携しして開発・普及している「適塩弁当」をご存知だろうか。これは県民の食塩摂取量が全国平均を上回り、脳卒中や高血圧など、健康への悪影響が懸念されるなか、健康につながる食環境整備の推進事業として平成27年より実施されている。
〝塩控えめ、野菜多め〟適塩弁当で実感してみて
プロジェクトを担当する健康福祉部健康づくり推進課に伺った。「食塩摂取の目標量は1日あたり成人男性8g未満、女性7g未満となっています。適塩弁当は塩分量は3g未満で作られており、普段口にされる料理の塩味と比べていただく機会になるのではないでしょうか」とは健康栄養主査の梅津さん。
平成28年県民健康・栄養調査の根結果を見ると、山形県民の食塩摂取量は20歳以上の男性が平均11.2g、女性は9.6gとなり、目標値からそれぞれ約3gオーバーしている。1食あたり1g、いわゆるひとつまみ分多いのだそう。

「適塩弁当」は、ハニーマスタードチキンや、ひじきご飯などが入った彩り豊かな弁当。9月29日までの毎週末と感謝デー限定で、県内のイオングループ各店で販売されている。10月以降は山形学院高等学校の高校生たちが考案した弁当が登場するとのこと。写真提供/イオンリテール株式会社東北カンパニー 商品統括部 コーディネーター部
「外食の機会が増えると塩分摂取量も多くなりますので、ときには適塩弁当のような栄養価に配慮した中食への代替はいかがでしょう。また現代日本人は野菜摂取量の不足も問題視されており、本県の調査でも1日約70g、野菜1皿分が不足しています。適塩弁当には塩分量の配慮だけでなく、厚生労働省が推奨している1日分の野菜摂取量350gの1/3を賄う120g以上の野菜が使用されています。職場の昼食会や地域活動、各種集会の食事として適塩弁当を活用いただき、健康や食生活に関する意識を高める機会にしていただければ」と、活用法についてのアドバイスもいただいた。
山形市内の中心街、目抜き通りに店舗を構える『御菓子司山田家』。和菓子店として昭和8年に創業した当時から…
「繁忙期は冬のお歳暮シーズン。年が明けると徐々に落ち着いてくるね」そう話すのはまめやの4代目を受け継ぐ…
山形市印役町の山寺街道沿いに店舗を構える『老舗 長榮堂』は、1886年(明治19)創業の老舗菓子店。草…
山形の郷土菓子「ふうき豆」。詳しくは本記事内で後に触れるが、語源は〝ふきまめ〟だという。ほくっと香ばしい…
人口、面積、月収など、山形県を取り巻くあらゆる数字を見える化し、そこに住む私たちの暮らしぶりや県民性を…
待ちわびた春が間近に迫る3月12日、山形市に新たなブルワリーがオープンした。県道21号を蔵王温泉に向か…