特集の傍流

2020.2.5

受け継がれてきた習わし、その背景を知り、大切な〝宝〟を守り尊ぶ。

2020年3月号(185号)やまがたに残る、節目の祈り。
お雛さま研究家 安部英子さん
山形県山形市 ほか

 日本には「五節句」で知られるように健康や繁栄を祈念する行事がある。季節の変わり目ごとに邪気を払い、無病息災、豊作、子孫繁栄などを願う風習であり、医学も科学も現代のように発展していない時代においては、先にあるやもしれぬ由々しき自体を回避するために、人々が決起を高めるために行うもの、とでもいえるだろうか。そうした深い祈りの根底には、尊い〝宝〟を守ろうとする強さを感じずにはいられない。

 

祈ることで守りたいと願う〝宝〟とは

 尊い存在、それはいまも昔も〝子ども〟ではないだろうか。今回の特集では上巳の節句(桃の節句)を前に、県内に残る子どもが主役の風習を知り、それらに託された人々の想いを肌で感じてみたいと思う。時代とともに寂れてしまったり消えてしまったりする習わしが多いなか、いまなお受け継がれ大切に続けられているその背景には、我々が忘れてはならない〝宝〟への慈しみと希望がありそうだ。
 山形県内でいまなお受け継がれる風習を知る、2020年3月号(2月5日発行号)特集「やまがたに残る、節目の祈り」。特集のレポートは順次更新していきます。お楽しみに。

 

※TOP画像は、細工物ひとつひとつに長寿や健康などを願う意味がある、つるし雛(つるし飾り)

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