特集の傍流
人と自然の距離を縮めてくれるみつばち。魅惑のその世界を紐解きます。
齋藤みつばち 代表 齋藤雄介さん、ハチ蜜の森キャンドル 代表 安藤竜二さん、大沼養蜂 代表 大沼有一さん、山形養蜂場 取締役・山形県養蜂協会 会長 鈴木新栄さん
山形県山形市、朝日町、真室川町
トーストにかけたり、料理の隠し味に使用したり、飲み物やデザートに加えたり……、用途は幅広く私たちの生活に欠かせない「はちみつ」。8割の糖分と2割の水分で構成され、食用だけではなく薬用や美容目的に使われることもある。また、イギリスの古いことわざに「はちみつの歴史は人類の歴史」とあるほど、紀元前から長く愛されているのも特徴だ。
はちみつを集めるみつばちがもたらしてくれるものは想像している以上に多い。花粉から生成され必須アミノ酸やビタミン、ミネラルを豊富に含むローヤルゼリーや、巣づくりに使われ強い抗菌作用を持つプロポリスなどもまた、人々の生活の役に立ち、みつばちが私たちに与えてくれる恩恵なのだ。その経済効果は世界全体で最大年5770億ドルにも上るという。
人と自然の距離を縮めてくれる〝みつばち〟
四季折々の果実や野菜に恵まれる山形で、じつは密かに活躍しているのが〝みつばち〟。パワフルな彼女らから学ぶことは多いようだ。
蜂は人を刺すイメージが強いため、害虫と感じてしまうかたも多いだろう。しかし、植物の蜜の採集はもちろん、農作物が実るための花粉の媒介の手助けや栄養価の高い健康食品の元となるなど、古くからさまざまなシーンで活躍している。私たちの知らないところで、人と自然の恵みの橋渡し役を担ってくれているのだ。今号の特集では、みつばちとともに生きる人たちを通して、甘く魅力あふれる世界を紐解いていく。
2020年8月号(7月5日発行号)特集「Funky Honey!!」。特集のレポートは順次更新していきます。お楽しみに。
※TOP画像は山形養蜂場(山形市)にて
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