チマタの話題

2018.11.6

酵素玄米と地野菜で、身体と心に寄り添う一食を。

2018年12月号(170号)掲載

 上山市の武家屋敷通りに、空き家になっていた古民家をリノベーションした『厩戸(うまやど)-umayado-』が9月26日にオープンした。渡部裕城さん、佐喜さん夫妻が営むごはんと喫茶の店で、メニューは敷地内の畑や実家の畑で採れた無農薬の野菜や豆類中心の自然と調和した食事を提供する。

 

 

 

 佐喜さんは大学の環境社会学科で食の勉強をしていたが、忙しさにかまけた現代の食生活について疑問をもっていたという。そんなとき、長野県安曇野にある「穂高療生園」で出会ったその土地で採れた季節のものを使った料理を食し、これが本来の食の姿だと感銘。土地のものを食べて生かされているという実感が湧いたという。その後東京で介護の仕事をしながら、疲れたときは穂高療生園を訪れ食事をいただき体調を整えるという生活を送るうちに、自分もここで食について学びたいと決心。介護の仕事を辞めて穂高療生園で “マクロビオティック”について学ぶことに。
 その後、埼玉県飯能市のマンションの一階で、ご飯と喫茶の店「厩戸」を営んでいた佐喜さん。後のご主人である裕城さんが店を手伝うようになり、「緑の見えるところでご飯をつくる店を開きたい」という佐喜さんの希望もあり、結婚を機に裕城さんの故郷である山形に帰郷を決意。県内様々な市町村で物件を探したが、上山市職員の方々の熱心な対応や応援もあり、市の「空き家バンク制度」を利用し、この地を選んだ。

 

 

市産材を使用した古民家リノベーション

 店舗が完成するまでには約4カ月かかったが、それ以上に色々な出来事も多く乗り越え、そして多くの人との出会いや新しい挑戦なども行ったという。施行は上山市内の「株式会社つかさ工務店」。設計の段階から渡部夫妻の相談に乗ってくれたのは代表取締役の五十嵐裕司さん。リフォームからリノベーションまで多彩な実績 を持つパートナーの存在は頼もしいものだったと語ってくれた。
 そもそも、“厩戸(うまやど)”という名前は佐喜さんの友人がつけてくれたもので、“厩”という漢字が、人が食べ物を持っているという意味を持っていたり、うまい宿、うまれる宿などの音遊びもあるそうだが、「それ以上あまり深い意味はありません」と夫妻は笑った。

 

 

酵素玄米に一汁三菜を並べる「週替わりのお膳1,200円・税込」。写真は一例。

 

 9月のオープンから約1ヶ月が経つが、オープン当初から昼時ともなれば多くのお客さんが訪れ、満席で諦める人も多い。「玄米菜食の店が周辺には少なく、それを求めている人が多いのでは」と語る渡部さん。 “マクロビオティック”というとメッセージ性が強いのではと感じる人もいるだろうが、厩戸はいたって自然体。どんな店にしていきたいか展望を聞くと「ここに来ると穏やかになってリラックスできる店を目指したい。身体と心を整える時間を楽しんでほしい」そう語る。夫妻の穏やかな人柄と料理に引きつけられる人が多いのだろう。

 

※ランチタイム時は混み合うことが多いので、席は電話で確認か予約をしてから訪れたい。
※店舗に駐車場は無いので、市営無料駐車場の月岡駐車場(月岡ホテル裏手)、上山城第一広場駐車場(上山城 脇)を利用してください。

 

厩戸-umayado-

山形県上山市鶴脛町1-6-10
電話/023-609-9206
営業/11:00〜17:00
定休/月、火曜
www.umayado-jp.com


過去の記事

上へ