チマタの話題

2019.3.7

心身喜ぶ手織り絨毯、「アートギャッベ展」

2019年4月号(174号)掲載

 使う人の健康を考え、環境に与える影響に配慮した家具を提案し続けているインテリアショップ『ありかわ家具店』。今年も、毎年恒例となった「草木染め手織りじゅうたん アートギャッベ®展」が3月10日(日)まで開催される。
 2001年から、店舗のコンセプトに合致したアートギャッベを展示販売してきた同店。そもそも「ギャッベ」とは、ペルシャ語で目が粗く毛足が長い絨毯を意味する、イラン・イスラム共和国の南西部の遊牧民による手織り絨毯のこと。年に2度、イラン現地に足を運び、上質であることはもちろん、愛着を持って長く使ってもらえるような、心に響くギャッベを選定し、提供している。

 

厳しい遊牧生活の中で伝えられてきた伝統の織物、アートギャッベが200枚以上並ぶ。手織りのぬくもりを感じるこれらはすべて一点もののため、出会いはまさに一期一会。

 

 

織り目の細かさは大きく分けて3種類。織られているモチーフも意味があり、家庭円満や魔除けなど、さまざまな願いが込められている。

 

店内には実際に絨毯を織るための織り機も。ギャッベの織りの技術は、2010年にユネスコ無形文化遺産にも登録されている。

 

ゆったりと心ゆくまで、ギャッベの魅力を体感しよう。

 元々は、新潟県のインテリアショップ「ボー・デコール」が始めたアートギャッベ展の取り組み。今では全国約50店舗がアートギャッベを紹介しているが、それを山形県で唯一行っているのが、ここ、『ありかわ家具店』だ。

 

店内の様子。

 

 アートギャッベの魅力は、草木染めによる優しい色合いや、羊の毛という天然素材の心地よさもそうだが、毎日の暮らしの中で気兼ねなく使えるところ。織りが細かいため、埃や汚れが表面でまとまり、中に入りづらく、ゴミも取れやすい。また、気温差の激しい場所で暮らす羊たちの毛は常に一定の温度帯に保たれるため、夏はサラッと感じ、冬はポカポカと温かいなど、使う人の心身にストレスを感じさせないのも嬉しいポイント。

 

 

店内にはイラン現地で30年も使われたというギャッベが。ほつれやほころびが一切見当たらないところからも、世代を超えて使うことができることが分かる。

 

「実は手より足裏のほうが、絨毯の厚さや質感などが分かりやすいんです」と、店長の蟻川辰美さん。靴を脱いだ状態での体感もでき、手触りや風合いなどを心ゆくまで確かめてから購入することができる。
 手織り絨毯の伝統的であり世界的なスタンダードとしても注目すべきアートギャッベ。「暮らしをより豊かで楽にするためにも、普段使いこそ、より良いもの、長く使い込むことのできるものを取り入れる。その楽しみをもっと知ってほしい」。蟻川さんの想いは、品々に触れればすぐに分かるはずだ。

 

長く人肌に触れるものであるため、家で過ごす時間を大切にする人こそ、ギャッベの心地よさと魅力を感じてみては。

 
 
 

ありかわ家具店

山形県山形市十日町2-2-47
電話/023-622-2011
営業/10:00〜19:00
詳細は「アートギャッベ」で検索


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