チマタの話題

2020.3.6

やまがたの「知」の拠点、新たに。

2020年4月号(186号)掲載

 一昨年の8月から大規模改修工事を進めていた山形県立図書館が2月1日、リニューアルオープンした。1.4倍に拡充した4587㎡の図書エリアに、これまでよりも4万冊多い22万冊の開架図書を揃え、開館初日の来場者は3000人を超えるなど賑わいを見せている。表紙を見せた面出しで並べられている書籍や雑誌も多く、館内には魅力的に本が並ぶ。

 

広く寛げるラウンジ。館内ではフリーWi-Fiが利用できるのも嬉しい。

 

新聞雑誌の閲覧コーナーは図書館入口脇に移動。雑誌は20タイトル増の約150タイトルが並ぶ。

 

図書館用のカートも設置。複数冊を借りるときも苦にならずじっくりと本を探せる。

 

県民の知的探求の場として
幅広く配慮した館内

 閲覧席は約300席を増やした487席。日本庭園を眺めながら読書を楽しめる席や、電源付きの席も新設した。カウンターや、小さなテーブルを備えたソファ席などがあり、蓋つきのドリンクは持ち込みが可能。ゆったりとした空間で、一服しながら読書を楽しむことができる(一部、飲食不可のスペースもあり)。
 また、壁一面がホワイトボードの「アクティブラーニングルーム」も新たに設けた。こちらは140インチが投影できるプロジェクターや電子黒板も設置したスペースで、図書館の資料を使いながら探求型学習ができる。

 

アクティブラーニングルーム。

 

 1階奥には背の低い棚が並ぶ子ども向けコーナーが広がる。こちらには、読み聞かせできるスペースをはじめ、子ども用トイレや授乳室、ベビーカー置き場も設けた。子ども向けのテーブルのほか、座りやすいベンチもところどころに設置し、子どもたちも本に親しみやすい空間を演出している。そのほか、外国人や活字の認識が難しい人たちのために、全国の都道府県立図書館では初めて本の分類を絵文字「NDCピクトグラム」で表示。車椅子でも利用しやすいように電動昇降デスクも設置されるなど、細やかな配慮も行き届いている。

 

誰でも自由に利用できる「おはなしの部屋」(写真奥)も設けた「こどもエリア」。子どもでも本が取り出しやすいように並べられている。

 

読み聞かせにも使用できる「おはなしの部屋」。

 

 また、館内にはカフェ・レストラン「IL BLU 遊学館」がオープン。パスタを中心に山形の旬の食材を使った野菜料理などのイタリアンをいただけるほか、カフェとしてテイクアウトドリンクやスイーツなども提供する。本格コーヒーを片手に楽しむ読書は至福のひとときだ。

 

カフェ・レストラン「IL BLU 遊学館」の店内。定休日は毎週月曜他で、予約も可能。電話番号は023-631-7808。

 

「IL BLU 遊学館」のワンプレートランチ(1,100円)。ホットコーヒー(Sサイズ・180円)はテイクアウトも可能。

 

 今回のリニューアルを機に、開館日や時間も拡大。これまでの月曜休館から、第2・4月曜も開館し、年間の開館日数は24日増える。また5月以降は利用時間を20時まで延長する予定だ。さらに「山形県公文書センター」が寒河江市から、県内高等教育機関の連合組織「大学コンソーシアムやまがた(ゆうキャンパス・ステーション)」が山形駅前からそれぞれ移転し、これまで以上に便利な施設となっている。
 「幅広い世代の方が利用し、山形の情報発信の拠点、県民の知的探究心を高める場になっていければ。ぜひ、気軽にお越しいただきたい」と呼びかける山形県立図書館。山形県民の知の拠点として、これまで以上に機能や利便性が充実した図書館に足を運んでみてはいかがだろうか。

 

「人が集い・学ぶ 本のまち」ときめく図書館をコンセプトに、新たなシンボルとして入り口に設置された5.3メートルの大型書棚は圧巻。

 

※現在、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、一部の利用が制限されています。詳しくは山形県立図書館ホームページでご確認ください。

 
 
 

山形県立図書館

山形県山形市緑町1-2-36(遊学館)
電話/023-631-2523(代表)
開館時間/9:00〜19:00
休館日/第1,3,5月曜日、第3日曜日他
HP/https://www.lib.pref.yamagata.jp


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