今年で21回目となる「山形国際ムービーフェスティバル2025」が、11月7〜9日の3日間、山形県山形市のムービーオンやまがたを会場に開催される。もともとこのムービーフェスは、いまはなき山形市七日町の映画館『シネマ旭』で2005年に幕を開けた映画祭。キャッチコピーを「才能よ、雪に埋もれるな。」とし、毎年オリジナルの映画作品を募集するコンペティションを行っている。優秀作品に選ばれた製作者には、新たな映画制作を資金面やプロデュース面でバックアップする「スカラシップ制度」を設けている映画祭だ。
また、この地域に暮らす人たちが映画の魅力に触れ、映画をより身近に感じてもらえるようにと、話題作や最新作など毎年様々なラインナップの特別招待作品上映と、監督やゲストによる舞台挨拶が行われる。第一線で活躍する映画監督や俳優、映画関係者が一堂に会する、注目度の高い映画祭と称されている。
さる2025年10月21日、第21回山形国際ムービーフェスティバル(YMF2025)開催概要の発表の記者会見が、山形グランドホテルにて行われた。主催する『東北ケーブルテレビネットワーク』代表取締役社長の吉村和文さん(ダイバーシティメディア代表取締役社長)は、「ここまで続けられ、21回目を迎えるにあたり、支えていただいた関係者の皆さんに感謝と御礼を申し上げたい。YMFは映画文化を発信し続ける映画祭であるとともに、映画に関わるすべての人に尊敬の意を表し、映画愛に包まれたあたたかい映画祭を目指してまいります」と語る。
開催概要について、コンペティション部門では、今年度の応募総数282作品のなかから選ばれた短編作品7本、長編作品3本、ドキュメンタリー作品1本の最終ノミネート作品上映のほか、グランプリを含めた各賞を発表する表彰式が行われる。また、話題作や最新作など、3日間にわたって11作品の招待作品上映を行うほか、監督やスペシャルゲストによる舞台挨拶も行う予定。さらに、スペシャルトークショーとして11月7日(金)に真利子哲也監督と三宅唱監督によるトークセッション、11月9日(日)には山田篤宏監督と松本動監督によるトークセッションも予定されており、映画ファンにとっては充実の3日間となりそうだ。YMF審査員長を務めるのは、ドラマ「あぶない刑事」シリーズの監督として知られる村川透さん、YMFアンバサダーには女優の菜葉菜さん、YMF審査委員には映像プロデューサーの古賀俊輔さんと脚本家の岡崎由紀子さんなどの錚々たる顔ぶれが名を連ねる。入場料は3日間共通券(11月7日~9日)が5,000円(税込)、ノミネート作品観賞券が500円(税込)となる。詳しくは公式サイトにて。
















