歴代受賞の映画監督、そして俳優ともに、その後の活躍がめざましい映画業界・映像業界の登竜門とも称されるようになった「山形国際ムービーフェスティバル」の表彰式が2025年11月8日夜、山形市『MOVIE ON やまがた』で開催され、2作品がグランプリに輝いた。
キャッチコピー「才能よ、雪に埋もれるな。」を第1回目から掲げ、次代の映画界を担う新人監督やクリエーター、そして俳優を発掘し、映画文化を東北から再興していこうという想いではじまった映画祭「山形国際ムービーフェスティバル」は、今年で21回目。全国から282作品の応募があり、11作品がノミネートされた。8日は最終審査と表彰式が行われ、大賀英資監督の「リテイク」と寺田悠真監督の「NOVA」の2作品がダブルでグランプリを受賞。一般の観客も入場することができるという形態を取り入れた表彰式では、映像業界をはじめ、エンターテイメントに関わる様々な業界から錚々たる顔ぶれのゲストが招かれ、映画界への期待と気運がここ山形から立ち昇っているような印象を受けた。また、「リテイク」は脚本賞を、「NOVA」は出演した西村カロリナさんが船越英一郎賞(最優秀俳優賞)を同時受賞。脚本・演技・演出・撮影技術など、ひとつの映画作品が多角的な要素で評価されたことは、各審査員が何度も作品を観てまさに“雪が溶けるほどの熱量”で審議している裏付けでもあり、再注目すべき点であった。
『リテイク』山田紘子プロデューサー(監督代理)の受賞コメント「私たちはチームとして依頼を受けた映像作品を制作し納品する仕事に携わっていますが、ひとつのチームとして自社オリジナルの作品を1から作ってみようと始まった企画からの作品です。我々の持つ“クリエイティビティ”と“技術”をすべて詰め込んで取り組んだ作品です」
『NOVA』寺田悠真監督の受賞コメント「私はいま助監督として映画界に関わっていますが、商業映画の監督を目指しているので、いただいたチャンスを長編映画にも活かして諸先輩がビビるような作品を作って日本映画を盛り上げたいと思っています」
山形国際ムービーフェスティバル公式ページ
movieon.jp/ymf/















