表紙の小さな物語

2019.10.9

映画祭会場のひとつ、フォーラム山形のシアターで。「ドキュ山ユース」の高校生たち。

2019年11月号(181号)表紙

 10月10日から開催される「山形国際ドキュメンタリー映画祭」。16回目の開催となり、今年は30周年という節目の年だ。そんな映画祭は、事務局員などのスタッフはもちろんだが、映画祭を応援したい、関わりたいという多くのボランティアに支えられてきた。彼ら、彼女ら「ドキュ山ユース」もそのひとりだ。
 現在17名で活動している「ドキュ山ユース」は、2017年の映画祭でボランティアをした高校生の有志で結成されたチーム。映画祭の会場の外でも、文翔館で野外上映会をしたり、高校での放課後上映会を企画・運営したりと、意欲的に活動を続けてきた。

 

2018年2月に行われた自主上映会の際の打ち合わせの様子。写真提供/山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局


 

ポスターを貼ったり。写真提供/山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局


 

運営をする以上、もちろん司会進行や挨拶なども。写真提供/山形国際ドキュメンタリー映画祭事務局


 

 今回は、そんな「ドキュ山ユース」のメンバーたちに集まっていただき、実際に映画祭の会場のひとつとして使用されるフォーラム山形のシアターにて記念撮影を敢行。朝早い時間にもかかわらず、9名ものメンバーが集まってくれた。
 開館前の映画館は、役者が舞台袖で自らの出番を待つような、そんなわずかな緊張感と高揚感を伴った静けさに満ちている。朝一番ということと緊張もあってか、最初はどこか固い表情だったメンバーたちも、体を動かすうちに次第に柔らかな表情に。昔ながらの映画館を彷彿とさせる赤いシートで、映写室からの光を背に受けて立つ1枚が、今号の表紙となった。
「こんなふうに撮影されたり、取材されるのは初めて」と照れたように答えてくれたのは、これから更新される映画祭特集記事にも登場する菊地大雅さん。「映画祭ではいろいろな人と出会えるのが楽しい」とやりがいを語ってくれたのは井上ゆきのさんと齋藤公佑さん。当日は色違いの服で参加してくれた齋藤公佑さんと齋藤亮佑さんは双子の兄弟で、ともにボランティアをしているということに驚き、関心してしまった。
 今回の映画祭では、ユースたちが期間中のイベントをまとめたリーフレットなども配布されるほか、10月11日(金)の18:00からは、これから更新していく記事中の対談でも撮影協力をいただいた「BOTA coffee」の1階にて、高校生を対象とした「ドキュ山ユース」主催の交流会が行なわれる。ドキュメンタリーに限らず、いろんな角度から「映画が好き」という高校生同士がつながるための会だ(料金1,000円/タピオカドリンク付)。

 

 通っている高校もさまざまで、普段は学業や部活に専念している彼ら彼女らだが、休みなどを利用して月に数回程度、不定期にミーティングを行なうのだという。撮影後、さっそく映画祭についてのミーティングをするというメンバーたちの背を見送りながら、その活躍に思いを馳せた。さまざまな映画との出会い、そして人との出会いが生まれる映画祭の開催はもう、明日に迫っている。
 

 
 

2019年11月号(181号)やまがたと映画祭
表紙モデル:(TOP画像最後列左より時計回りに)松浦大輝さん(高校2年生)、長澤パティ明寿さん(高校3年生)、槙葵さん(高校2年生)、結城晴花さん(高校2年生)、菊地大雅さん(高校3年生)、齋藤亮佑さん(高校2年生)、井上ゆきのさん(高校3年生)、齋藤公佑さん(高校2年生)、園部珠梨さん(高校2年生)
撮影協力:フォーラム山形(山形県山形市)

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