特集の傍流

2020.7.9

アシナガバチと共存する社会を目指して。蜜蝋キャンドル職人が挑む新たなプロジェクト。

ガッタ8月号(190号)
ハチ蜜の森キャンドル:安藤竜二さん
山形県西村山郡朝日町

1988年に日本初の蜜蝋工房として誕生した『ハチ蜜の森キャンドル』。花粉由来の黄色やオレンジ色が印象的な蜜蝋キャンドルを製造している。代表の安藤竜二さんは「蜜蝋キャンドルは煤が立つことなく優しく灯ります。蜜蝋は食べても問題がないので、キャンドル以外でもお菓子作りで使われたり、ハンドクリームなどの材料としても活躍しています」と魅力を説明する。

 

顔料・香料を一切使わない手作りの蜜ロウソク。左からカヌレS(550円税込)、四角すいL(1,210円税込)、しずくM(990円税込)。

 

蜜蝋は巣箱一箱から年間500gほどしか採れない貴重なものだという。トチの花はオレンジ色、キハダの花は黄色、と花粉によって色が変わる。

 

2本枝ハニーツリー型(1,320円税込)は、今年の新作。2つの灯が約1時間後に1つになる様に設計されており、ロマンチックなひとときを演出。恋人同士や結婚記念日におすすめとのこと。

 

アシナガバチとの共存を目指す、新たなプロジェクト

 安藤さんの新たな取組がアシナガバチによる畑のイモムシ駆除のプロジェクトだ。無農薬で野菜を栽培している大江町の「はしもと農園」さんの畑でそのプロジェクトは行われている。安藤さんは駆除依頼があったアシナガバチを巣ごと生け捕りし、はしもと農園の畑に移住させることに成功。アシナガバチは畑の害虫のイモムシ類を餌とするため、無農薬栽培にはうってつけだ。安藤さんはこのプロジェクトを全国的に広めようと、YouTubeの動画制作や実地研修会、SNSやブログでの情報発信を進めている。蜂を殺さず、共存を目指していくこのプロジェクトは全国的に注目が集まりつつある。

 

巣箱も安藤さんの手作り。アシナガバチは、むやみに巣に近付いたり、ぶつかったり、触ったりしなければ刺さない比較的温厚な蜂だ。

 

 「大好きな蜂を通して、人と自然の距離を縮めていきたい」と話す安藤さん。化学物質に頼らず、蜂の力を借りながら、より自然に近い環境を整えていく。

 

ハチ蜜の森キャンドル)西村山郡朝日町立木825-3 TEL/0237-67-3260 webshop/https://hachimitsut.thebase.in

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