2025年6月号(248号)
特集|山形の台所#2
山形県内全域
世界中で水の次に飲まれているというお茶。数えきれないほど親しんできたその存在を、「復刻」・「酔い」・「アート」・「嗜み」、4つのストーリーで新たに紐解きます。このオムニバスを読んだ後、いつもの一杯が少しだけ違って見えるかもしれません。

山形県内にももれなくお茶ブーム到来?!
日本食が世界中で親しまれていることに比例して、海外で緑茶の需要が高まっているという。併せて近年のインバウンド旅行者の間では抹茶が空前の大ブーム。国内でもクラフト系飲料の次の手として、国産茶葉を使用した和紅茶が注目されている。まさに日本の茶業界には追い風が吹いている。そこで山形とお茶の関わりについて調べてみると、伝統的な茶道に紐づいた話題はもちろん、お茶を通して広がる暮らしの愉しみかたや、意外な食材が原料となったお茶の存在が次々と明らかになった。しかも県内にはお茶の栽培を手がけている場所があるという情報も。
縁側コミュニティや文化身近なところにその鍵が
おばあちゃんたちが縁側に集まりおしゃべりをする。お手製の漬物や煮物をお茶うけに、緑茶ときには番茶やほうじ茶を合わせるときもあるだろう。そんなのどかな昭和の日常に、お茶は欠かせない存在だった。湯呑みを片手に他愛もない話や打ち明け話、ときには近所の噂話まで語り合えば、互いの関係はより深まるというもの。顔を見合わせ、茶を酌み交わして共有する時間は、互いの信頼関係の積み重ねに役立っていたのではないだろうか。
今回の特集では〝お茶〟をキーワードに集めた県内の話題を、さまざまな角度からオムニバスでお届けする。茶道、縁側の茶飲み、お茶酔い、哲学、カフェ、畑、さてどの角度のお茶の話題が好奇心を刺激してくれるのか、誌上に広がるお茶旅へ、いざ。

gatta! 2025年7月号
特集|ヤマガタ茶ムニバス

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