2026年4月号(258号)
特集|KOKESHI SPIRITS
山形県全域
1960年代後半の温泉観光地ブームによって土産品として〝こけし〟が大ヒット。さらに2010年頃からは創作こけしが人気を集め〝こけ女〟なる愛称も誕生、第3次ブームに。なぜ“こけし”は愛され続けるのか。蒐集家、研究家、民芸品販売店、行政や団体、そして工人を訪ね歩き、その魅力の骨頂に迫ります。
※アイキャッチ写真:「やまがたみちのくこけしまつり」近年の受賞作品を中心に集合した、山形県内在住の工人が製作したこけしたち(鬼籍に入られた工人含む)

穏やかで愛らしい日本人顔の木地玩具
木肌の温もりが伝わる木地玩具「こけし」。その表情は穏やかで愛らしく、頭や胴には華やかな花模様などが赤い染料で描かれている。発祥は江戸時代後期、宮城県の鳴子温泉や遠刈田温泉、福島県の土湯温泉とされており、湯治客の間で人気を博し全国に広まったと伝わる。昭和初期には日本初のこけし専門書が発行され、これが最初の〝こけしブーム〟となった。

約6000体を収蔵するみちのくこけし協会
毎年春に宮城県白石市で開かれる「全国こけしコンクール」、鳴子温泉郷で夏に開かれる「全国こけし祭り」、山形市で冬に開かれる「みちのくこけしまつり」、この3大こけしまつりへの参加が一年の楽しみだと話すファンも多い。こけしまつりは全国の名工たちが優れた作品を出品し、その技術や意匠を競い合うコンクールを兼ねている。
「当会では約1500体の入賞作品と、コレクターからの寄贈品約4500体のこけしを管理しています」と話すのは平吹さん。「数多のこけしを所蔵していますが、すべての顔、柄、一つひとつが違います。そこが魅力のひとつ」とも。同じく松本さんは「同じ工人さんでも時代によって筆さばきに変化があり、知るほどに奥深さを感じています」と続ける。
時代を超えてブームを起き起こしてきた東北発祥のこけし。今特集ではそんなこけしの人を惹きつける所以に触れてみたい。





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特集|KOKESHI SPIRITS

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