表紙の小さな物語
JR羽前千歳駅前唯一の食料品店「エンドー」。今回表紙モデルをつとめてくれたのは「エンドー」の看板娘たち。おじいちゃんとおばあちゃん、お父さんにお母さんが毎日忙しく働く姿を感じながら過ごしていることもあり、時には彼女たちも店のスタッフに変身だ。
この日は枝豆の“ぬた”づくりのお手伝い。小学3年生の雪菜ちゃんは大きなすり鉢とすりこぎを前に手慣れたもの。「動かないようにしっかり持っててね」との頼みに応えるのは美月ちゃんと花香ちゃん。枝豆の粒が次第に潰れて鮮やかな黄緑色になる様子が面白いようで「わたしもやってみたい」「ワタシも!」とすりこぎを貸して欲しいとねだっている。店内に楽しそうな明るい声が響き合う。それにつられて買い物に来ていたお客様たちの顔にもしぜんと笑みが湧く。そんな日常の微笑ましい光景がここで毎日積み重ねられている。
力を合わせて作った“ぬた”はどんな料理に変化したのかな。 お団子、おはぎ、それともお餅? 私が、わたしが、ワタシが作った料理。きっと世界一おいしいね。
写真:三浦晴子

そろそろできたかな?しんなり眺める美月さんと、なぜか懐中電灯を手に「ぬた」のチェックをする花香さん。

お料理の手伝いはもちろん、来店したお客さんにも笑顔で挨拶。しっかり者のエンドー姉妹。

表紙モデル:遠藤雪菜さん(8歳)、美月さん(6歳)、花香さん(4歳)
山形県山形市「エンドー」
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